量子力学的透視法
透視。
それは男のロマン(最近じゃ女性もそうらしいが)。
見えないはずの見たいものが見える。
こんなに素晴らしいことがあるか?いや、ない!
しかしまあ透視なんて本来出来ないだろうなあ。
出来るわきゃ無い。
何で出来ないのか。
そりゃだって、物質があって光子をさえぎっているからだろ。
何で物質は光子を遮れるのか?
物質を構成する原子の間には隙間があるって言うのに。
光子が物質を通過しようとすると、殆どの物質の場合
外部電子にエネルギーを与えることになって通過できないか
物質表面で反射してしまうかのどちらかだ。
例えば服を透視した光を観察するのに必要なのは、
1.服表面の繊維間や原子間を通過した光子を見つける
2.そのうち皮膚表面で反射した光を選択
3.このうち再び繊維間や原子間を通過した光子を観測
という作業である。
ただし
4.繊維表面で反射した光は除去
という作業が必要。
ということはかなり明るい場所でも服を透過して見える光は
限られているということになる。
対象となる相手は
1.明るすぎず暗すぎない色の服で、薄手の服を着ている
2.皮膚の色が明るい色の人(白人か色の薄い黄色人種)
ということになる。
昔の白い水着ってそうだったよな。
ところが最近の白い水着は透けないらしい。何故か。
これまでのことを逆に利用する。つまり入ってきた光が
繊維を透過して皮膚に達しないように歪曲するのだ。
こうして女性が安心して白い水着を着られる時代が来たわけだが、
なんだろう、この目から流れる熱い液体は…。